引用:読売新聞 オンライン
富山県小矢部市に位置する廃虚と化した動物薬品工場は、かつて「シゲタ動物薬品工業」として知られていました。
しかし、2008年に経営破綻を迎え、以降は放置されたままとなっています。
この4階建ての鉄筋コンクリート製の建物は外観はまだ新しいものの、内部は荒れ放題で、近隣住民や市役所にとって悩みの種となっています。
バイオハザード研究所
この廃虚は、地元のマニアたちからは「バイオハザード研究所」と呼ばれており、その荒れた様子が都市伝説のように語られています。
特に、建物内には当時の機材や薬品が残されており、「猛毒注意」のビラが目に入るなど、薄気味悪い雰囲気が漂っています。
引用:読売新聞 オンライン
市での解体は厳しい
このような廃虚は、地域社会にとって多くの問題を引き起こしています。
不法投棄や不審火などの事件が発生し、近隣住民は安心して生活できない状況にあります。
特に、この建物の所有者はすでに亡くなっており、「所有者がいない状態」となっているため、解体や再開発の進行が困難となっています。
小矢部市では、行政代執行の権限を利用して廃虚の解体を進めることができますが、この建物はコンクリート造りで一定の耐久性があり、周囲に民家もなく、悪臭や土壌汚染などの問題も発生していないため、解体の緊急性は低いと判断されています。
今後の展望
しかし、このまま放置されることで、将来的に大きな火事や地域の治安悪化が懸念されています。
地域社会と行政が連携し、所有者不明の廃虚に対する対策を講じることが求められています。
富山国際大学の専門家は、所有者がいない建物を国の持ち物にする法律手続きを踏み、有効活用できる事業者につなぐ仕組みを作ることで、解体が進む可能性があると指摘しています。
最後に
このような地域社会の課題に対し、どのような解決策が考えられるのでしょうか。
また、他の地域でも同様の問題が発生している場合があります。
廃虚問題は単なる地域の問題ではなく、全国的な課題として捉え、対策を講じる必要があるでしょう。
当記事は以上となります。